動画撮影の照明機材「スポットライト」について
「動画撮影用にどんなスポットライトを選んだらいい?」
「動画を撮影するのに照明機材を選ぶポイントを知りたい」
クオリティの高い動画を撮影するのに欠かせない「スポットライト」ですが、スポットライトがある場合とない場合では動画にどんな差が出るかご存知ですか?
こちらの記事では動画撮影におけるスポットライトの重要性や選ぶポイントを詳しく解説します。
特におすすめのスポットライト照明6選もご紹介。
「軽いスポットライトを探している」「プロ仕様の照明が欲しい」という方向けにご説明します。
スポットライト照明がある場合とない場合、
どんな違いがある?
スポットライト照明がある場合とない場合で、動画の仕上がりにこのような違いが現れます。
●動画のクオリティを向上できる
●被写体の印象をコントロールできる
●プロのような演出で再生回数がアップする
◆動画のクオリティを向上できる
動画撮影にスポットライト照明を使うと、十分な明るさを確保できたり明るさを調節できるだけでなく、動画の画質が上がることでよりクオリティの高い仕上がりになります。
照明の無い撮影では、光量を確保するためにカメラの感度を上げる必要があります。
感度を上げるとノイズが入りやすく画質が落ちる要因に。
しかしスポットライト照明で明るさを確保できれば、カメラの感度が低いままで撮影でき、ノイズの入りにくい画質の良い動画が撮れます。
◆被写体の印象をコントロールできる
照明なしで撮影すると光が当たっていない部分に影ができるため全体的に暗い印象になりますが、スポットライト照明を付けるとその影を排除でき明るい印象を与えます。
また色温度を調節できると、赤っぽい光で温かみを表現したり、青っぽい光でクールなイメージにすることもできます。
◆プロのような演出で再生回数がアップする
なかなか自分の動画の再生回数が伸びないという方は、照明をスポットライトにしてみてはいかがでしょうか。
プロ仕様の照明を使うことで動画の仕上がりが格段にアップし、再生回数も伸びること間違いなし!
何といってもカメラを変えるよりも費用がかからず、室内やスタジオ、屋外ロケでも場所を選ばず使えます。
失敗しないスポットライト照明を選ぶポイント
スポットライト照明の必要性が分かったところで、選ぶポイントを5つご紹介します。
1.定常光を選ぶ
スポットライト照明は「定常光」を選ぶのがおすすめです。
定常光とはその言葉通り、常に光を安定して出すライトのこと。
静止画である写真撮影にはフラッシュやストロボといった、シャッターを切る瞬間だけ光る照明が使われますが、動画撮影では撮影の間中ずっと同じ明るさで照らす定常光が必須となります。
この定常光には次のような役割があります。
●明るさ不足を補う
●被写体に立体感を出す
●色や効果で演出できる
定常光を使うと撮影時の明るさや色が分かるので、ライティングの調整も実際の光の出方を見ながら可能。
そういった意味でも定常光は動画初心者におすすめの照明といえるのではないでしょうか。
2.静音性
動画撮影でスポットライトを使う際は、照明の静音性も事前にチェックしましょう。
YouTubeに投稿される動画のほとんどは撮影と一緒に音や声も録音します。
スポットライトのファンの音がうるさいと動画に雑音が入る原因に。
「静音ファン」を使用したライトや「ファンレス」のスポットライトなら雑音が入る心配がないでしょう。
ネットなどで照明を選ぶ際は、上のような表記があるかスペックや仕様をチェックしたり、ユーザーの口コミを確認することをおすすめします。
3.ワット数
定常光ライトでは消費電力がワット数(W)で表示されるので、照度の目安となる表示がない場合はワット数を確認しましょう。
基本的にワット数が大きければ大きいほど明るく消費電力が増えますが、その分価格が高くなります。
常にスタジオ撮影をする方や、商品の物撮りに必要なライトが欲しいという方はできるだけワット数の大きなスポットライトがおすすめです。
4.付属アクセサリー類
定常光はスイッチを入れたそのままの光を照明として使うことはほとんどなく、四角いソフトボックスやパラボリックソフトボックスなどを使い、光を拡散させたり光を和らげて使うことがスタンダード。
そのため定常光を選ぶ際は、対応する付属品の種類が豊富にあるかもポイントです。
他にもリフレクターやカラーフィルター、ディフューザーなどのアクセサリー類があるかもチェックしましょう。
間違った付属品を選んでしまうと、ライトとの接続ができません。
対応マウントやマウント規格を良く確認して選ぶようにしましょう。
5.演色評価数
LEDのスポットライトを選ぶ際は演色評価数(CRI)のチェックも欠かせません。
演色評価数とは、演色性(自然光が当たった時の色を人口の照明でどの程度再現できているかの指標)の正確さを数値化したものです。
0から100までの数字で表され、数値が100に近いほど演色性が高くなっています。
動画撮影ではなるべく自然に近い色を表現できる、演色評価数(CRI)が93以上の照明を選ぶようにしましょう。
動画撮影用のスポットライト
「NANLITEのForzaシリーズ」スペック比較
こちらでは動画撮影用スポットライトにおすすめの「NANLITEのForzaシリーズ」について詳しく解説。
こちらは4種類のスペックを比較した一覧表です。
Forza 200 |
Forza 300 |
Forza 300B |
Forza 500 |
|
サイズ(mm) |
315x210x115 |
330×225×120 |
330×225×120 |
330×225×140 |
本体重量 |
1.776kg |
2.3kg |
2.3kg |
2.7kg |
出力 |
200W |
300W |
300W |
500W |
色温度 |
5600K |
5600K |
2700K~6500K |
5600K |
演色評価数(CRI) |
98 |
98 |
平均96 |
98 |
特殊効果 |
11種類 |
4種類 |
12種類 |
4種類 |
【付属品の一覧】
● AC電源アダプター
● コントロールユニット
● ユニット
● RF-FZ60リフレクター
● キャリングバッグ
● φ35ライトスタンドクランプ
● COB保護キャップ
● 取扱説明書
◆Forza 200
「NANLITEのForzaシリーズ」の中で最も軽量なのがこちらのForza 200。コンパクトなボディながら、プロカメラマンのニーズに応えられるほどのスペックがあります。
付属のACアダプターからの充電の他に、14.8V/26V12AのVマウントバッテリーからも電源が取れ、屋外での撮影にも対応。
付属のコントロールユニットには手元で操作ができる操作ボタンを備えています。
◆Forza 300
「NANLITEのForzaシリーズ」のForza 300は出力300W・CRIが98とパワー、演色性ともプロ仕様。
動画撮影に照明が欲しいという方は、このクラスのスポットライトを選べば間違いありません。
付属のコントロールユニットに操作ボタンが付いているので、ライトが高い位置に合っても手元で光量などを操作可能。
バッテリーからの給電も可能で、ロケ撮影にも便利です。
◆Forza 300B
こちらの「NANLITEのForzaシリーズ」Forza 300Bは、色温度を2700K-6500Kまで調節できるのが特徴です。
また特殊効果は12種類とシリーズの中でもトップクラスで、多彩な演出を可能にしてくれます。
特にオリジナリティある動画を撮りたい方や、プロのような動画撮影を目指している方におすすめのスポットライトです。
◆Forza 500
「NANLITEのForzaシリーズ」Forza 500は、5000Wのタングステンランプとほぼ同じくらいの光量を誇る、上位モデルです。
「ストーム」や「フラッシュ」といった4種類の特殊効果を内蔵し、手元のダイヤルをひねるだけで設定を変えられます。
これまでご紹介してきたForza 200/300/300B/500には、専用の長方形ソフトボックスやランタンソフトボックスも販売中。
スポットライトと一緒にお届けできれば、すぐに動画撮影に使えます。
軽量化スポットライト
屋外での動画撮影が多い方や、スタジオと頻繁に往復するという方におすすめなのが、持ち運びに便利な軽量化スポットライト。
こちらは軽量&コンパクトが魅力の「NANLITEのForza シリーズ60/60B」のスペック一覧です。
Forza 60 |
Forza 60B |
|
サイズ(mm) |
85x80x140 |
195x105x80 |
本体重量 |
0.83kg |
0.82kg |
出力 |
60W |
60W |
色温度 |
5600K |
2700K~6500K |
演色評価数(CRI) |
98 |
平均96 |
特殊効果 |
4種類 |
12種類 |
【Forza 60/60Bの付属品】
●AC電源アダプター
●RF-FZ60リフレクター
● キャリングバッグ
●COB保護キャップ
● 取扱説明書
◆Forza 60
「NANLITEのForzaシリーズ」Forza 60は、本体重量がわずか0.83㎏です。
屋外ロケでは手に持ったままで使うこともでき、専用キャリングバック付属で持ち運びにも便利。
小さなボディながら、「フラッシュ」や「ストーム」といった4種類の特殊効果を備え、プロ顔負けの動画撮影ができます。
◆Forza 60B
こちらの「NANLITEのForzaシリーズ」Forza 60Bは0.8㎏と軽量コンパクトながら、2700K-6500Kという幅広い色温度調整機能と、CRI平均96という高い演色性を備えているハイスペックなスポットライトです。
さらに12種類の特殊効果があり、動画演出も自由自在。
高効率冷却ファンで、プロ仕様の低ノイズと高い放熱性を両立しています。