ワンランクアップさせるスタジオ照明、スポットライトがおすすめの理由

「スタジオ撮影におすすめの照明を知りたい」
「動画と静止画の撮影では、使用する照明に違いがあるの?」

YouTubeに動画を投稿している方の中には、専用スタジオを借りて撮影するという方も多いのではないでしょうか?

こちらの記事では動画のクオリティをワンランクアップさせるおすすめのスタジオ照明を紹介するとともに、屋外や部屋撮影との照明に違いなどをご紹介。

静止画も撮影したいという場合の、ライティングや色温度についても解説していきます。

スタジオ照明について

静止画や動画を撮影するスタジオでは、照明を変えて光を操ることで、表現できる可能性が劇的に広がります。

撮影する場所ごとの照明の違いとあわせて見ていきましょう。

◆屋外撮影、部屋撮影とスタジオ撮影時の照明の違い

撮影場所が屋外・部屋・スタジオでは、使用する照明や注意点が次のように変わってきます。

屋外

使用する照明
最も重要な光である太陽光をキーライトに、ストロボや定常光を補助として使う。

<注意点>
天気の変わり具合で光の加減も変えなければならない。

部屋

<使用する照明>
太陽光が入ってくる窓際かどうか、周りに影を作りやすい家具などが無いかによって条件が異なる。

<注意点>
壁を背負っての撮影では背後の影を消すためにバックライトを点灯したり、被写体を壁から離すなどの工夫が必要。

スタジオ

使用する照明
基本はキーライト・フィルライト・バックライトの三点照明。

<注意点>
・自然光が入らないスタジオでは、照明で明るさや色温度を自在に作れる。

・天候などに左右されず、いつでも同じ環境で撮影可能。

◆スタジオ照明の役割

スタジオでの撮影で照明が必要な理由は、自然光が入らないシチュエーションでは光の確保にありますが、それ以外でも重要な役割があります。

スタジオ照明の役割では高画質の動画が撮影できるのが、一番のメリットといえるのではないでしょうか。

通常それほど明るくない場所で動画を撮影する際は、カメラにできるだけ光を集めるためにカメラの感度(ISO)を上げます。

カメラの感度を上げすぎた結果として、ノイズが入りやすく画質が悪くなってしまいます。

しかし、十分な光量のあるスタジオで撮影することで、ISO感度を下げたままでノイズの無い高画質の動画を撮影できるという訳です。

またより良く見せたい部分にしっかりと光を当てられるので、立体感を出したり思った通りの雰囲気を出せるなどのメリットも。

さらにLEDライトでは、色温度をコントロールすることもできます。赤っぽい暖かい色からクールな青っぽい色まで自在で、動画のコンセプトに合った色を創り出せます。

◆スタジオ照明の配置の仕方

スタジオ照明の配置は、三点照明が基本です。
三点照明とは3つのライトを使用して対象物を照らす方法です。

1.キーライト
被写体の側面45度上方から光を当てる。カメラはキーライトの逆側に配置するとより美しい動画が撮れる

2.フィルライト
キーライトによってできた被写体の暗い部分を補完する役割、キーライトよりもソフトで明るさを押さえた照明を使う

3.バックライト
後頭部や肩部分に当てて被写体を背後から際立たせる

    このほかにサイドライトやヘアライト、アイライトなど追加の照明を使うことで、さらに被写体をキレイに撮影できます。

    写真撮影時:人物と物のライティングと色温度の違い

    写真撮影時のライティングは、カメラについているフラッシュやストロボを使用することが多いでしょう。
    これら瞬間光はカメラのシャッターを切る瞬間にたかれる光のことで、連続して撮影する動画撮影には向いていません。

    自然な光を演出したい場合は、ストロボの光を白い壁やレフ板などに反射させる方法が良く用いられます。

    人物を撮影する時はモデルの肌の色や取りたい写真のイメージ、写真を通して伝えたいことなどによってライティングや色温度を変えます。

    物や料理を撮影する場合は、その物や料理が一番良く見えるかどうかがポイントです。

    デジタルカメラほとんどの種類で「ホワイトバランス」が設定できます。

    ホワイトバランスとは、人間が認識している本来の物の色に近づけるための機能。ホワイトバランスをオートにしておくと、周囲の光源の種類や色温度に対応して自動でカメラが色温度を調節してくれます。

    動画撮影時:人物と物のライティングと色温度について

    動画撮影で人や物をライティングする際は、常に一定の光量を安定して発することができる「定常光」というライトが必要です。
    この定常光には、光源の種類によって様々な色温度や雰囲気にすることができます。

    定常光の種類別の特徴

    ◆白熱球

    価格が安いが寿命が短く点灯中は発熱する。

    色味はオレンジ色で優しい雰囲気の演出に合う。 

    ◆蛍光灯

    価格と寿命のバランスが良く、電球を付け替えてカラー変更が可能。

    画面がチカチカ点滅する「フリッカー現象」が発生する。

    LEDライト

    近年の主流で高寿命で電気代が安く発熱しにくい。

    価格が高めだが色温度の調節がしやすいのがメリット。

    ハイクオリティな動画を撮影したいなら、断然LEDライトがおすすめです。
    光量を調節できるのはもちろん、色温度も自由自在。

    色温度は「ケルビン(K)」という単位で表されます。
    高機能のLEDライトなら調節できる色温度の幅が広いのが特徴です。

    通常は3000K-5000Kあれば自然光に近い撮影ができますが、それよりも高低差が大きければ大きいほど多彩な色温度を創り出せます。

    LEDスポットライトの使い方

    こちらではおすすめのLEDスポットライトをご紹介しながら、スポットライトの使い方や適したシチュエーションなどを解説していきます。

    ◆小さく軽量で持ち運びが便利な
    「NANLITE Forzaシリーズ(60/60B)」

    「NANLITEのForzaシリーズ(60/60B)」は、1mの距離で11950ルクスもある定常光ライトで、キーライトにピッタリ。

    Forza 60Bは2700K-6500Kという幅広い色温度調節機能付きで、様々な演出効果が期待できます。

    さらに「ストーム」や「フラッシュ」などの特殊効果や高い色再現性があり、自然光に近い色再現性のほか、照明効果をカスタマイズできます。

    手のひらに載るほどのコンパクトサイズとわずか0.8㎏という軽さで、屋外でのロケやスタジオ移動でも持ち運びに便利。

    ◆カメラと同等サイズの
    「NANLITE Forza300B」

    こちらの「Forza300B」は、本体重量2.3㎏、サイズが330×225×120mmと、カメラとほぼ同じサイズの定常光ライトです。

    CRIが98、TLCIが95と演色性を示す数値はいずれもプロカメラマンのニーズに応えられるほどの高品質。

    付属のコントロールユニットやライトと分離可能な操作パネルを使えば、手元での光量調整も可能で、特殊効果は4種類内蔵しています。

    クオリティの高い動画を撮りたいなら、一台は持っておきたいLEDスポットライトです。

    LEDチューブライトの使い方

    サブライトとしておすすめの蛍光管型LEDチューブライトは、様々な色の再現や特殊な照明効果が出せるので、オリジナリティあふれる動画撮影に欠かせません。

    通常は専用のライトスタンドに固定して使用しますが、コンパクトサイズなら手に持った状態で使用することもできます。

    ◆ショートフィルム、動画やテレビ撮影の照明に最適な
    「PavoTube 15C/30C」

    ショートフィルムやテレビ撮影用の照明におすすめの「PavoTube 15C/30C」は、最大36,000色の色を創り出せます。

    また色温度は2700K-6500Kまで対応、あらゆるシチュエーションでの動画撮影に適しています。

    パトライトやRBGサイクルといった照明モードを搭載し、変化にとんだ動画撮影が可能です。

    ◆小さく軽量の「PavoTube Ⅱ 6C」

    全長25㎝・直径3.8㎝・重量260gというコンパクトサイズで、カバンに入れて持ち運びでき、手に持ちながら使えます。
    付属のストラップで落下防止対策も万全。

    コンパクトながら色温度調整は2700K-6500Kと幅広く、15種類の特殊効果も内蔵されています。

    スタジオ撮影でのサブライトとしてはもちろん、ロケや屋外撮影での定常光ライトとしても使えます。

    ロケが多い方や照明で多彩な演出を可能にしたい方におすすめのチューブライトです。